太田ブドウ園記

監修:椎名尚志

常陸太田は、「巨峰」の里として、多くの方に知られています。8月から10月末まで、
太陽と水と大地の恵みを私たちに与えてくれます。

2月28日


















12月〜2月まで、新しい芽が出るように剪定作業が行われます。土の温度が15度以下になると、樹木の根は冬眠期に入る。その時からが剪定の時期であります。
剪定は、次期に出る芽を選びながら行われます。













これは、リンゴの木ですが、リンゴや梨は実のなる芽と葉の出る芽がはっきりと区別がつくそうです。




左の写真は、リンゴの実のなる芽です。ちょっと太目のもっこりした芽です。









左の写真は、リンゴの葉の出る芽です。細っそりしています。

















ブドウの場合、すべての芽から新梢(新しい枝)が出てきます。
しかし、4〜5番目の芽に花が咲きます。樹の状態が良ければ、7〜8番目の芽に更に花が咲きます。
ちゃんと立派な枝になるかどうかは、まだ分かりません。受粉率、発芽率が悪いのが巨峰の特徴であり、栽培の難しさです。









これがブドウの芽です。

多分、ここにブドウの枝が出るのでしょう。
巨峰は一房に30個位の粒を付けます。
一房のブドウを成熟させるためには
30枚の葉が必要だと云われてます。

つまり、一枚の葉っぱが一個のブドウ
を作るのです。